「ふつう」vol.19 タンザニア キリマンジャロ マムセラ組合 2023/1/13~出荷開始
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「ふつう」vol.19 タンザニア キリマンジャロ マムセラ組合 2023/1/13~出荷開始

更新日:2023年7月4日


アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山麓で生産された ”正真正銘の” キリマンジャロコーヒーです!マイルドな香味に加え、静かに舌の上を滑るような優しいソフトな食感。クリーンであるからこそ味わえる感覚です。

Nif Coffeeの「ふつう」「ふかいり」は味わいのコンセプトのもと、随時オリジンを変更してお届けしております。 内容は旬のスペシャルティコーヒーから厳選していますので、シングルオリジンのコーヒーとしてもお楽しみいただけます。




 

目次

 

1. 商品について

1-1. 詳細情報

地域:キリマンジャロ州キリマンジャロ⼭麓ロンボ地区マムセラ村

標高:1,750~1,900m

精製:ウォッシュト

品種:ブルボン、ケント




1-2. 正真正銘のキリマンジャロコーヒー!

キリマンジャロ山は5,895mもありますが、さすがにそんな場所でコーヒーは生産されません。この商品は、キリマンジャロ山の麓(ふもと)の1,750~1,900mの所でコーヒーが生産されています。

という事で『正真正銘のキリマンジャロ産コーヒー』なのです。

なぜこんなことを言うのかというと、『キリマンジャロ』という名前に隠されたタンザニアのコーヒーならではの事情があります。



1-3. マムセラ組合について

れっきとした『キリマンジャロ産コーヒー』だから当然美味しい、という訳ではありません。真っ赤なチェリーだけを摘んで、適切な選別を行い、人の手を介した加工工程がなければもちろん美味しいコーヒーにはなり得ません。

このコーヒーは、マムセラ組合のチャガ族という部族が生産を行っています。

この部族はとてもきれい好きで几帳面。現地を訪問したバイヤーさんは、コーヒー農園や彼らの居住区、他の国や他地域ではわりとゴミだらけの⻘空市場においても⾮常に綺麗に清掃されていることに感動したそうです。


重労働にもかかわらずカメラ目線で最高の笑顔を見せてくれるサービス精神旺盛っぷり

組合に所属する1800名弱のうち、女性は約350名です

少し休憩

1-4. 味わい

先述したチャガ族の性格がコーヒー生産にとても活かされていることを感じます。

まず何と言ってもクリーン。収穫の精度や発酵などの管理が行き届いている事が伺えます。

そして雑味がなければ、そのコーヒーが持つ、本来の味わいが鮮明になるのがコーヒーという飲み物。

マイルドな香味に加え、優しいソフトな飲み心地を感じてもらえると思います。



2. タンザニアのコーヒーについて

2-1. 生産量

タンザニアの主要輸出品であるコーヒーはどれくらい作られているのでしょう?

実は世界で生産されるうちの0.7%ほど。 世界最大のコーヒー生産国ブラジルの2%ほどでしかないのです。※1

キリマンジャロコーヒーってよく聞くのに意外に少ないと思いませんか?



2-2. キリマンジャロコーヒーとは?

”キリマンジャロ”とは、標高が5,895mもあるアフリカ大陸の最高峰の山です。そしてその名を冠したキリマンジャロコーヒーとは、キリマンジャロ山麓で生産されるコーヒー、、ではないのです。


全日本コーヒー協会では、キリマンジャロコーヒーを「 (一部地域を除く)タンザニアで生産されたアラビカコーヒー豆をいう」と定義しています。

かなり乱暴な言い方にすると、タンザニアで生産された(アラビカ種の)コーヒーは、ほぼすべて”キリマンジャロ”と言って売られる可能性があります。


どうでしょう?かなり大雑把だと思いませんか?なにしろタンザニアは日本の2.5倍近くも面積がある国ですので。


今度からキリマンジャロを選ぶときは、そのキリマンジャロはタンザニアのどの辺かな?と意識してみると、コーヒーを飲むのが楽しくなると思います。


キリマンジャロ山



2-3. 日本人が大好きなキリマンジャロ

トレサビリティが曖昧な一方で、全日本コーヒー協会調査の「好きなコーヒーの種類は?」という質問では「キリマンジャロ」との回答が3割以上にもなった結果があります。


そして、タンザニア産のコーヒーの約4割もの量を日本が輸入しているのです。


先述したとおり、全世界のコーヒー生産量のわずか0.7%しかない量のタンザニアコーヒーがなぜこれほど日本人に愛されるのでしょうか?


そこには大手コーヒー会社のマーケティングや大手コーヒーメーカーの目論見などがあったと聞きます。

賛否いろいろありますが、ここまでタンザニアコーヒーを確固たるブランドへ作り上げた”キリマンジャロコーヒー戦略”はお見事です。



3. タンザニアの事

3-1. 国の概要

首都:ドドマ(ただし事実上の首都機能を有し、経済面でも中心となっているのはダルエスサラーム)※2

トドマはタンザニアのほぼ中央部、ダルエスサラームは海に面した都市です


国土※2:約945,000k㎡で日本の約2.5倍。世界では31番目の大きさで、アフリカ内では13番目の大きさです。


人口※2:約6000万人と日本のおよそ半分ながら、出生率は驚異の4.8人で世界11位(日本は1.4人で191位)※3。この30年で倍近くまで人口が増えています。


1人あたり名目GDP:2020年、1,110US$で世界167位。アフリカ内では29位、東アフリカ中6位。同じコーヒー生産国として有名なエチオピアと同程度です。決して裕福とは言えないです※4。


主な輸出品:金、カシューナッツ、タバコ、サイザル麻、コーヒー等※2。


サイザル麻で思い出したのですが、タンザニアやケニアの麻袋ってゴツゴツしててチクチクするなぁ、触り心地イマイチだなぁ、って思ってました(そうでないのもありますが)。

確かに綱引きの綱の触感に似ているかも。もしかしたその麻袋達はサイザル麻製だったかもしれません。そしてサイザル麻と言いながら、正確には麻の仲間ではないそうです。




3-2. タンザニア人の食事について

私は意外に感じたのですが、タンザニアは米が主食だそうです。しかも日本でお馴染みのモッチリした感じのお米が。あとはトウモロコシやキャッサバ、バナナなど。




4. ちょいネタ

4-1. タンザニアから日本の給食へ

ナイル川の源流のひとつであり、アフリカ最大の湖(世界で3番目)であるヴィクトリア湖。その大きさは琵琶湖の100倍以上です。かつては「生物多様性の宝庫」と言われるほど400種類近い固有種が生息していました。


そんなヴィクトリア湖ですが、1950年頃に乱獲によって漁獲量が激減した時期がありました。落ち込んだ漁獲高を取り戻すべく、当時の宗主国であったイギリスがある魚を放流しました。その魚の名前は「ナイルパーチ」、和名は「白スズキ」。なんとこの魚、淡水魚でありながら400㎏にもなる個体が漁獲されたことがあるほど巨大に育ちます。

その後、ヴィクトリア湖でのナイルパーチの漁獲量は増え、輸出が行われるほどの産業となりました。2019年のデータによると、日本は1,200トン以上輸入しています。


そして意外にもファミレスの魚フライや給食ではお馴染みの魚なんだとか。機会があればファミレスの詳しいメニューや給食の献立をチェックしてみてください。「白スズキ」が見つかるかもしれません。


参考サイト)さいたま市食育ナビ


ナイルパーチ




以上、最後までご覧いただきありがとうございました!!


※1:米国農務省より

※2:外務省より

※3:DataCommonsより

※4:世界銀行より




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