今年日本との国交樹立60周年を迎え、コーヒー業界ではルワンダのコーヒーが盛り上がりを見せています。
アフリカコーヒーならではの飲みごたえを感じさせつつ、とてもバランスがいいので溶けていくような飲み心地。柔らかく滑らかな深煎りを楽しんでもらえると思います。
Nif Coffeeの「ふつう」「ふかいり」は味わいのコンセプトのもと、随時オリジンを変更してお届けしております。 内容は旬のスペシャルティコーヒーから厳選していますので、シングルオリジンのコーヒーとしてもお楽しみいただけます。
目次
1. 商品説明
1-1. 商品概要
1-2. NPO「コーヒー生産地と協働する会」
1-3. 味わい
2. ルワンダのコーヒーについて
2-1. 輸出量 世界で何番目?
2-2. ルワンダコーヒーの歴史
3. ルワンダの事
3-1. 国の概要
3-2. ルワンダのいい所
4. ちょいネタ
4-1. ルワンダ人の娯楽
1. 商品説明
1-1. 商品概要
地域:南部州フイエ群ギシャンブセクター ショリセル・ニャカボコセルに属する複数の集落 ※「セクター」が市町村、「セル」が地域くらいな感じです(当店の住所で例えると、川崎市多摩区が、川崎セクター多摩セルみたいな)
標高:約1,700~1,900m
精製:ウォッシュト
品種:ブルボン亜種
「シュド」というのが南部州の事です
下図が南部州フイエ郡の詳細です。
今回の「ギシャンブ|GISHAMVU」は下から2番目グレーの箇所です。
集落の子供たち
ルワンダの農家さんは小規模なため(平均0.1ha・コーヒーの木200本ほど)、自前の加工設備(コーヒーチェリーから生豆に加工する設備)がありません。ですので、近くの加工場(ウォッシングステーション)に収穫したチェリーを持ち込み収入を得ます。
加工場での乾燥風景。圧巻です。
加工場でも人の手による選別処理を行っています。
1-2. NPO「コーヒー生産地と協働する会」
この商品は、「土壌改良」からルワンダコーヒーのサスティナビリティ実現を目指す日本のNPO「コーヒー生産地と協働する会」のサポートにより生産され、日本へ届けられています。
代表を務める古賀聖啓(こが・まさひろ)さん
古賀さんは、大学で農学・土壌学について学び、2014年から青年海外協力隊として2年間ルワンダのコーヒー農家支援に従事しました。そして帰国後ルワンダのコーヒー生産者さんへの想いが募りNPOを立ち上げたルワンダ大好き人間です。1年に2-3回、数カ月の単位でルワンダへ渡り、日本との2重生活を送っています。渡邉とはダジャレを言い合う飲み友達です。
生産者さんと施肥作業を行う古賀さん
(コロナ前)現地のお酒を回し飲みする古賀さん
今回古賀さんが手掛けるルワンダコーヒーの販売に際し、Nif Coffeeでも「NPOコーヒー生産地と協働する会」さんへの寄付金窓口を設けました。この美味しいルワンダコーヒーを毎年安定して生産するためにも皆さんのお力をお借りできれば幸いです。
1-3. 味わい
トップ画像のきれいな風景がそのままコーヒーに溶け込んだような、穏やかでクリーンな味わいです。このアイテムの持っている良質のコクは、深煎りにすることで柔らかく優しい甘さを感じさせてくれます。
アフリカのコーヒーならではの飲みごたえも備えつつ、とてもバランスがいいので溶けていくような飲み心地。柔らかく滑らかな深煎りを楽しんでもらえると思います。
2. ルワンダのコーヒーについて
2-1. 輸出量 世界で何番目?
直近(2021/02~2022/01)の統計を参考にすると、輸出量は約28万袋(60kg×28万袋)。世界では19番目の輸出量です※1。
アフリカ大陸では、ウガンダ>エチオピア>コートジボアール>タンザニア>ケニア、に次ぐ6番目です(アラビカ種/ロブスタ種含めた統計です)。
ちなみに1位はコーヒー大国ブラジル(60㎏×4500万袋)、ルワンダのコーヒー輸出量はブラジルの1%にも届かないのですね。そもそも規模も面積も違うので比べても意味がないかもしれません。むしろ伸びしろがある、と言えるかもしれません。品質で勝負です!
2-2. ルワンダコーヒーの歴史
ルワンダのコーヒー栽培の歴史は、1904年に隣のコンゴ民主共和国からドイツ人が苗を持ち込んだのが始まりと言われています。そして今の西部州ルシジ地方にて栽培が始まりました。
1930年には、当時ルワンダを支配していたベルギー政府が、1農家あたり70本のコーヒーの木を植えることを義務つけていました。
その後度重なる内戦で国のコーヒー産業は大きく傾きましたが、 1994年の虐殺以降、ルワンダ のコーヒー産業を立て直す取り組みが行われています。それまで農家の軒先で加工されていたコーヒーをウォッシングステーションにおける集約的な加工方法に移行し始めたしたことで品質が大きく高まっています。
2000年代初期には全国で2件だったウォッシングステーションが、現在では200件以上建てられているそうです。
3. ルワンダの事
3-1. 国の概要
首都:キガリ(kigali)
国土※2: 約26,300k㎡で、四国の約1.4倍、長野県2個分くらいの大きさです。
1人あたり名目GDP※3: 816米ドル(2020年)。世界では177位です。同じアフリカのコーヒー生産国であるエチオピアは994米ドル、タンザニアは1,110米ドル。決して楽な暮らしが出来ているとは言えないと思います。
主な輸出品※2: 金、石油、茶、コーヒー、錫(スズ)。ルワンダにおいて農業はGDPの約34%を占め、全人口の約70%が従事する主要産業です。
3-2. ルワンダのいい所
先述の古賀さんに聞いてみました
●その➀
ルワンダは環境への取り組みにかなり配慮しています。 スーパーのビニール袋の持ち込みが禁止されていたり、月に1度ウムガンダという国民も大統領も全員で街を掃除する日があったり。街中にゴミひとつ落ちてないという話はよく聞きますが、本当にスゴイ事だと思います。コーヒー生産にもきっと通じる事があると思います。
●その②
暮らしやすいこの気候。赤道直下ではないものの近くを通っており、暑いと思われがちですが、「千の丘の国」の名のとおり丘が多く標高が高いため、年間を通して15〜25度程度らしいです。「アフリカの軽井沢」と言う人もいるとかいないとか。
●その③
動物王国として有名で、絶滅危惧種マウンテンゴリラが見れるトレッキングツアーがあるそうです。ひとり1,500米ドルととても高いのですが、人気ツアーのようです。
4. ちょいネタ
4-1. ルワンダ人の娯楽
ふたたび古賀さんに聞きました。
街に出れば娯楽はそれなり多いと思いますが、コーヒーの栽培が行われているような田舎では主に3つが目に付くそうです。
・ひたすらおしゃべり
・テレビでサッカーを観る
・Igisoro(イギソロ)
知ってます?これをやっている人がとても多いそうです。カリブの島の人々のDominoのような感じなのでしょうか?
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!!
※1:国際コーヒー機関(ICO:InternationalCoffeeOrganization)より
※2:外務省より
※3:世界銀行より
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