ボリビアで最も豊かな生態系が広がるユンガス地方で作られた、とてもクリーンなコーヒーです。今回はクリアで爽やかな酸を少しだけ感じる、スッキリした飲み口になるように焙煎しました。
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Nif Coffeeの「ふつう」「ふかいり」は味わいのコンセプトのもと、随時オリジンを変更してお届けしております。 内容は旬のスペシャルティコーヒーから厳選していますので、シングルオリジンのコーヒーとしてもお楽しみいただけます。
目次
1. 商品について
1-1. 詳細情報
地域:ラパス県ユンガス地域カラナビ市近郊ウチュマチ
標高:約1,550m
精製:ウォッシュト
品種:カトゥーラ、カトゥアイ
1-2. 味わい
アンデス山脈の澄み切った青空をイメージできるような、透明感のあるコーヒーです。
今回はこのコーヒーの一番の魅力である「透明感」をより感じてもらえるよう、スッキリした飲み口に仕上げました。マイルドな味わいに少しだけ感じる爽やかな酸をアクセントに、キャラメルのような甘い余韻でフィニッシュします。
1-3. 農園のストーリー
農園主のアンドレス・ウルリ氏はこのウチュマチの地で20年コーヒー生産に携わっています。特別な化学肥料などは与えず、雑草も手作業で刈り取っています。丁寧に育てられたコーヒーの樹の深く緑に輝く葉を見ると、その土地の肥沃さがよくわかります。
ボリビアのスペシャリティコーヒーを牽引する産地・カラナビ。当アイテムの収穫エリア・ウチュマチもこの地域に属します。
2. ボリビアのコーヒーについて
2-1. 生産量はごく僅か
ボリビアのコーヒー生産量は、同じ南米の中で比較しても、コーヒー大国ブラジルの0.1%ほど。国土面積がほぼ同じコロンビアと比べても0.5%ほどです。隣国ペルーと比較しても2%強。※1
生産地域が限られていたり、インフラが整っていないなど、コーヒー産業は主要産業とは言えなさそうです。
それでもアンデス山脈が育む肥沃な大地からは、しばしば突出した品質のコーヒーが見つかってきています。希少なボリビア産スペシャリティコーヒーは今後さらに注目されるかもしれません。
2-2. コーヒー生産の歴史
ボリビアではアルティプラーノと呼ばれる、ラパス近郊の高原地帯がスペイン人入植者によって開拓されてきました。そこは金、銀、すずなどの鉱山資源は豊富にありましたが、4000m近い標高で、寒すぎる過酷な環境は農業には適しませんでした。
そこで住民たちは、肥沃で気温も穏やかで過ごしやすい地域に「降りて」暮らすようになりコーヒー農業を営むようになります。1950年代に入り、農地が農家や先住民に分配されたのを機に、農園単位の管理が行われるようになりました。
3. 国の概要
3-1. 基本データ
国名:ボリビア多民族国(The Plurinational State of Bolivia)
首都:ラパス(憲法上の首都はスクレ)
国土:110万平方キロメートル(日本の約3倍)
人口:1,151万人(2019年)
公用語:スペイン語及びケチュア語、アイマラ語を中心に先住民言語36言語
※2
1人あたり名目GDP※3:3,168米ドル(2020年)。世界では131位、南米大陸では下から2番目です。
3-2. 世界一標高の高い首都
ボリビアの首都「ラパス」は、約3,600mもの標高で「雲の上の街」とも称されています。
2,500mの高地でトレーニングすると、わずか30分で2時間のトレーニング効果があると言われていますのでラパスに住む皆さんは、すさまじい肺活量や持久力があるのではないでしょうか!?
※憲法上、首都はスクレ(標高約2,500m)ですが、行政機関などはラパスにあり、ラパスが実質の首都となっています。
4. ちょいネタ
4-1. 世界遺産ではない!?
ボリビアと言えば、世界最大の塩原「ユウニ塩湖」が有名ですね。その幻想的な風景に憧れる人も多いのでは。
このユウニ塩原、広さは南北約100km、東西約250km、面積約10,582㎢でなんと岐阜県(10,620㎢)とほぼ同じ。そして高低差が僅か50cmしかない事で、広大な空が鏡のように映し出されるそうです。
ボリビアを象徴するこの自然の芸術、世界遺産だろうと疑っていませんでしたが、なんと世界遺産ではないそうです。
塩の生産と観光が産業のほとんどを占めている町・ユウニ。この塩原が自然遺産になると、保護などの制約が生じることで、採掘に支障をきたし現地住民に大きな影響が出てしまうからなのだとか。
たしかに世界遺産に登録されていたなら、湖面に立って映える写真なんて撮れなさそうですね。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!!
※1:ICO統計より ※2:外務省より ※3:世界銀行より
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