「ふつう」vol.12 ペルー エスペランサ農園&ロメリージョ農園 2022/7/5~出荷開始




7/5出荷分から「ふつう」の内容は、ブラジル「カパドシア農園」に替わり、ペルーのコーヒーを焙煎しています。 雄大な自然や世界遺産のイメージの強いペルーは、近年高品質なコーヒー生産に力を入れていて、どんどん美味しいコーヒーが見つかっています。とてもとてもマイルドで軽やか。飲みやすさ抜群です!



Nif Coffeeの「ふつう」「ふかいり」は味わいのコンセプトのもと、随時オリジンを変更してお届けしております。 内容は旬のスペシャルティコーヒーから厳選していますので、シングルオリジンのコーヒーとしてもお楽しみいただけます。






 

目次

 

1. 商品について

1-1. 詳細情報

生産者:ゲラルド・オカーニャ(エスペランサ農園) & グラシエラ・ナルバイサ(ロメリージョ農園)

地域:カハマルカ県チリノス

標高:1,700~1,800m

精製:ウォッシュト

品種:ブルボン、カツーラ、ムンドノーボ


南米大陸を縦断するアンデス山脈のど真ん中ですね。



1-2. 味わい

軽めの味わいで、クッキーのような甘さとカカオのような香ばしさを感じ、とても飲みやすいコーヒーです。クーラーの効いた部屋の中に長い時間いて、「ホットコーヒーでも飲むか」という気分になった時にハマると思います。薄めに淹れるとサッパリ飲むことができますよ。




1-3. 2つの農園について

エスペランサ農園とロメリージョ農園は隣接しており、気候条件はもちろん同じ。ただし、それぞれの農園には物語があります。


「エスペランサ農園」

ゲラルド・オカーニャさんが1960年に始めた農園。彼は6人の子宝に恵まれましたが、息子のフロレンティーノさん以外はコーヒービジネスに関心を示さず、他の5人の子供たちは引き継いだ農園の持ち分を売却してしまいました。ですので、現在はフロレンティーノさんが農園を引き継いでいます。相続で揉めなかったから良かったかもしれませんね。


「ロメリージョ農園」

ホアキン・ナルバイサさんが1930年に始めた農園。彼は晩年、農園を不法定住者に占拠され、その心労で体調を崩し亡くなってしまいました。 その後、孫のグラシエラさんが不法定住者たちを排除し、土地を取り戻しコーヒー農園を再開させました。現在は、彼女が牧畜と併用してコーヒー農園を引き継いでいます。


エスペランサ農園


ロメリージョ農園のグラシエラさん



2. ペルーのコーヒーについて

2-1. 意外に多い生産量!

コーヒー産地としての知名度は低いペルーですが、アラビカ種の生産量ではなんと世界で5番目!コーヒー産地として有名なグァテマラ(6番目)よりも多くのコーヒーを生産しています。※1。

なお、ペルーは世界でも有数のオーガニック認証やフェアトレード認証のコーヒー豆の輸出国であります。



2-2. ペルーコーヒーの歴史

かつては大規模農園による生産が主流でしたが、1968年のペルー革命以降、大土地所有制度が崩壊し、外国資本による農園運営も制限され、大規模なコーヒー農園は細かく分割されました。現在は小規模農家が全体の約90%です。

そんなペルー産のコーヒー豆は、スペシャルティコーヒーの生産地としてはあまり知られていませんでしたが、2017年にCup of Excellence という有名な品評会が開催されると、ペルー産スペシャルティコーヒーの品質の高さが世界中に知れ渡り、生産者サイドもスペシャルティコーヒー生産への熱意が高まっています。


参考:カップ・オブ・エクセレンス(Wikipedia)



3. 国の概要

3-1. 基本データ

国名:ペルー共和国(Republic of Peru)

首都:リマ

国土※2:約129万平方キロメートル(日本の約3.4倍)

人口※2:約3,297万人(2020年)

公用語:スペイン語、ケチュア語、アイマラ語など

1人あたり名目GDP※3:6,134米ドル(2020年)。世界では91位、中南米では21位、南米大陸では6位です。


3-2. 気候

自由に旅行が出来るようになったらペルーに行ってみたい、とお考えの方もいるはず。 ペルーは沿岸部のコスタ地域(国土の約12%)、高地のシエラ地域(国土の約28%)、アマゾン川流域のセルバ地域(国土の約60%)の三つに分けられ、標高差は海抜0m~6,800mくらいまであります。なので、ペルーのどこに行くかによっても大きく変わります。


各地域の観光ベストシーズンが分かりやすくまとめられているサイトがありました。


参考➀:風の旅行者「ペルーの気候情報」

参考②:風の旅行者「ペルー・エリア別情報(海岸・砂漠、アンデス、ジャングル)多様性に触れる旅へ」



3-3. 水産大国ペルー

アンデス山脈然り、山岳地域のイメージが強いペルーですが、主要な輸出品目では鉱物の他に「魚粉」が挙がるほど、ペルーでは水産業が重要な産業です。 世界的に見ても、国別の水産物漁獲量は5位で、日本はもちろんアメリカやロシアよりも上位に位置しています。(参考:2020年FAO) なお、ペルーの水揚量の90%以上はアンチョビが占めています。特にペルー産のアンチョビは品質が高く有名ですね。パスタなど料理で使う人も多いはず。ただし輸出では養殖用の飼料として使われる魚粉がメインです。

また、アンチョビの属するイワシ・ニシン類の漁獲量では2位日本の95万トンの約4.5倍の440万トン。まさにアンチョビ大国なのです!

しかも素晴らしいことに、ペルーのアンチョビ漁は、IVQという漁船別に漁獲量を定め操業する管理を行うことで、かつて低迷した漁獲量を回復させ、資源保護と漁業労働者の収入安定にも成果を出しています。まさにサスティナブルな漁業!徐々に資源も回復し、漁獲枠も増やせているのだとか。


参考:資源管理で利益をあげるペルーのアンチョベータ漁業



4. ちょいネタ

4-1. 南米一の美食都市!首都のリマ

漁業大国ペルーでは、海の幸が充実しています。輸入ウニ業界ではペルー産ウニの質が高いことで有名ですし、中華料理の高級食材フカヒレもペルー産のものを見かけます。ペルーの料理では、白身魚やタコなどの魚介を使ったマリネ「セビーチェ」は有名です。

セビーチェ

2021年の「ザ・ワールド50ベスト・レストラン」では、TOP10にリマのレストランが2店舗も名を連ねています。広いアメリカ大陸でTOP10に入っているのはこの2店だけです!スゴい!


参考:「世界のベストレストラン50」約2年ぶりの開催。


・第4位『Central』

参考:世界第4位に輝く最先端レストラン ペルーの至宝「セントラル」の全17皿


・第7位『Maido』

参考:ペルーの首都で味わう“日系料理”は美しく進化を続ける独創的な芸術品!





以上、最後までご覧いただきありがとうございました!!


※1:米国農務省より

※2:外務省より

※3:世界銀行より