2021年11月25日

無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」レビュー

最終更新: 2021年12月2日

きっかけ

お客様からおすすめの全自動コーヒーマシンはありますか?とご質問をいただきました。

コーヒー業界で10年以上身をおいてますが、手で淹れるのが苦にならず、どちらかというと、どうしたら美味しく淹れられるのか?を追求してきたので、最新のコーヒーマシンの知見があまり持ち合わせておりませんでした。ということで、今後は少しずつ気になる機種を購入、検証していくことにしました。


目次

1.検証レビューするマシン「無印良品 豆から挽けるコーヒーメーカー」

2.検証レビュー開始

3.まとめ

1.検証のマシン「無印良品 豆から挽けるコーヒーメーカー」

今回は無印良品の全自動コーヒーマシン「豆から挽けるコーヒーメーカー

」です。2017年の発売当初は注文殺到し、入手困難になったぐらい一度話題になった機種です。販売当初は税込32000円が今では定価19900円と値下がりしたようです。気にはなっていましたが試す機会が無かったので今回購入してプロ目線で検証しました。

無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4549738398165

<スペック>

抽出量:1〜3杯(150cc~450cc)

グラインダー:フラットカッター方式

フィルター:カリタ式(台形ペーパー)

商品キャッチコピー

「味と香りを追求したら、豆を一定の大きさに挽けるフラットカッターミルにたどり着きました。忙しい平日の朝でも、タイマーで挽きたてのコーヒーを楽しめます。」だそうです。

Amazonのレビューでは賛否両論で、「トラブルだらけの迷品」、「いまいち」という星1つが散見される一方で、「簡単にそこそこ美味しい(ハンドドリップに近い味の)コーヒーが出来ます」、「コスパ以上のコ─ヒ─マシンです」という星4〜5もあります。評価を下げている意見は揃って「豆がホッパーからきちんと落ちない、それ故にエラーが出る」、「グラインダーの性能が低い」といった内容です。しかし!星1つのレビューにあるトラブルやエラーがそれほど問題無いレベルで、美味しく淹れられるならば「デザイン」・「価格」・「性能」と三拍子揃っていて、コスパのいい機種だと思います。


2.検証開始

さて、検証ですが、まずはグラインダーの性能についてです。
 
残念ながらレビュー星1つのレビュー通り、あまり良くないです。一番細かい設定でもけっこう粗い粒が混在していて均一性は今ひとつ。比較として家庭用グラインダーで私がおすすめしているbodumのビストロでドリップ用の粗さに挽いたものと比較しました。(写真参照)


 
次に、ホッパーから豆が落ちて行かない現象ですが、ふかいりを淹れたときにさっそく発生しました。
 
これは、粒の大きい品種の豆やふかいり(コーヒーは深く煎ると粒がおおきくなります)、あと深いりで時間が経つと油が出るのでそれも詰まりやすくなると思います。

肝心の出来上がったコーヒーの味ですが、色々試した結果、グラインダーの粗さはあるものの、粉を少し多めに使うとふつうはとても美味しく淹れることができました。挽いた粉で粗い粒からは成分が出てきづらいので、粉を多めに使ってあげると丁度いい感じ抽出されることが分かりました。ふかいりはどうやっても美味しく入りませんでした。しかもたまにエラーも発生します。

このマシンはじっくり抽出するのが苦手なようで、濃くしっかりした味(濃度)が出る前に抽出が終わってしまいます。
 
ふかいりを淹れるのは味がイマイチなうえに、ちょこちょこ失敗するのできっぱり諦めましょう。

かゆいところには全く手の届かない機種ですが、ふつうで淹れる専用機にするなら、手軽さと美味しさと価格が揃っていてとても良いと思います。(今回我々はAmazonの中古で9500円で入手しました。使い方が合致するならこの価格は最高にコスパの良い機種だと思います。)

しかもこの子、タイマー機能があるので、寝る前に豆と水とペーパーをセットしておけば、朝の目覚めに合わせて粉を挽く爆音で目覚めさせてくれます。
 
着替え終わるころには部屋中コーヒーの香りに包まれ、美味しいコーヒーがサーバーに落ちて待ってくれてます。
 
朝食の準備をしながら温かい淹れたてのコーヒーが飲むことができます。全自動はなんて素晴らしいのでしょうか!まるでチャップリンのモダンタイムスのようです!
 

 
無印のコーヒーマシン検証結果はこんな所です。


3.まとめ

全自動マシンはデロンギのマシンが評判として良いようです。エスプレッソや、アメリカーノ、カプチーノなどでたのしむならデロンギ良いと思います。

ドリップで美味しい万能な全自動マシンはグラインダーの性能、抽出、そして豆の鮮度で良い抽出の条件が異なるのを機械で補正するのは難しいのかと思います。 手間と味を考えると、通常のコーヒーマシンを予め粉に挽いた豆で淹れるのが良いとおもいました。
 

 
Nif Coffeeの粉は挽きたてをすぐパッケージし、脱酸素剤も入れているので未開封ならおいしい状態が維持されます。業務用の富士珈機のグラインダーがかなり性能が良いので微粉も少なく、均一性も最高レベルです。冷凍保存できる環境なら、必要分をコーヒーマシンにセットして抽出するのが手間と味とのバランスが良いと思います。
 

 
1.挽きたてをすぐパッケージ:Nif Coffeeの仕事
 
2.脱酸素剤の封入:Nif Coffeeの仕事
 
3.届いたら冷凍保存:お客さまの仕事
 
4.必要分使ったら残りはまた冷凍保存:お客さまの仕事
 
この4点をすることにより、粉で買っても十分おいしいコーヒーが楽しめます。

ぜひお試しください。

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