2021年12月13日
Nif Coffee(ニフコーヒー)は商品は2種類のみ、”ふつう”と”ふかいり”です。この2商品はブレンドではなくシングルオリジン(生産者別のコーヒー豆)です。使用するオリジンは一ヶ月を目処に切り替え、その時々で旬(飲み頃)の生豆を仕入れて焙煎します。常に2種の生豆を仕入れるだけですので、厳選しても時間と手間はそれほどかかりません。一般的なコーヒーショップではたくさんの種類を焙煎して販売、ブレンドも作るので仕入れる豆を選ぶだけで大掛かりな作業です。常時10種類ほど扱っていて、ブレンドもいくつか作っているコーヒーショップとくらべても、Nif Coffeeは調達・選定コストは1/10以下で済むことになります。
また新しい豆を仕入れると、付随して販促物や包材、ラベルなども作る必要があるのでこれらの販売管理のコストも1/10以下で済みます。これは大きい!
ブレンドを作ると配合割合に応じて複数の種類を焙煎する必要がありますし、そもそもブレンドを構想から実際作るのにも手間と時間がかかります。ブレンドコーヒーの良さは長年前職で働いてきて理解していますし、ブレンドコーヒーにしか無い良さもたしかにありますが、現代ではシングルオリジンのクオリティが非常に高くなってきたのでブレンドせずとも十分美味しいコーヒーを作り続けられると思います。
Nif Coffeeは同じ原料を1度にたくさん仕入れるので、原料の生豆を届けてもらう物流コストも下げることができます。これも低価格に貢献しています。
新しくコーヒー焙煎店を起業する場合、焙煎機は一般的に最大焙煎量3kg程度の焙煎機を使いますが、Nif Coffeeは最大焙煎量10kgの大きな釜で1度にたくさん焙煎します。
コーヒー豆は1度の焙煎で15分〜20分程度かかります。これは3kgでも5kgでも10kgでもサンプル焙煎機の200gでも同じ時間がかかります。
3kgの釜のお店と比べると10kgだと1/3以下の焙煎時間で同じ量が作れます。これにより製造時間の短縮ができ、少ない人数で多くのコーヒー豆を効率よく作ることができます。
また同じものを続けて焙煎するので味も安定します。
コスパ抜群を実現したのはコーヒーづくりだけではなく、販売や商品の発送に関わる部分も多くの取り組みがあります。そちらもご紹介しましょう。
大手携帯電話も低価格の新料金プランを出しましたが、ネット契約限定ですよね、コーヒー豆も同じくネット販売のみに絞ることで大幅な手続きコストを削減でき低価格とコスパを追求できました。
仕事も空間もコーヒーづくりに専念できるので、品質向上に時間と手間を多く割くこともできます。現金のやり取りが無いので銀行に両替や入金などの手間もありません。昔と違って
両替でもお金がかかる時代ですからね。
コーヒー器具をネット通販で販売するとAmazonにはかないませんので潔く器具販売は諦めました。器具の在庫を抱え無いので在庫管理や在庫の保管コストもなくなります。
効率的ですがコーヒーのプロとして、良いコーヒー器具を伝えたい思いはありますので、器具はyoutubeの動画にして皆さんにお伝えすることにしました。
https://www.youtube.com/channel/UCcL97mFfyHS5OCmPRDF8fzQ
発送するものがコーヒー豆のみなので、コーヒー豆のパッケージに最適化したダンボールを作ることで物流コストを下げられました。
ダンボールの最適化で緩衝材も一切不要、環境にも経済的にも優しい合理的なダンボールの設計です。
最後にまとめると商品をコーヒー豆2種類に絞ってコーヒー器具の販売もしない。
ブレンドコーヒーは作らず、シングルオリジンのみ。
大きい焙煎機で短時間で沢山のコーヒー豆を作る。
販売はネット通販のみ。
店舗をもたず、製造に特化させた環境と仕事で販売管理費を圧縮。
以上がNif Coffeeが行っている低価格の取り組みの一部です。
書ききれない要素がまだまだありますが、良くご質問をいただく、「なんでこんなに安くできるのか?」という疑問に少しはお答えできたと思います。